加水に対しては非常に基準が甘い

2011.11.19

私が一番問題だと思うのが、「新湯注入率」である。これは、新しいお湯をどれだけ注入しているかということだ。かけ流しが新しいお湯を常に注入しているのは当然だが、今回の審査基準では、高温の湯を冷ましながら少しずつ流すのは評価が低くなってしまうのである。しかし、例えば八十度の温泉を持っている長野の五色温泉では、八十度もの源泉に水を一滴も加えずに提供している。つまり、源泉一〇〇%である。これには湯船までの湯量を絞るなど、昔からあるさまざまな技術が使われている。

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だが、今回はそれでは評価されないのである。源泉一〇〇%にもかかわらずである。今回の場合浴槽の大きさによっても違うのだが、浴槽の湯が一時間で全部新しい湯と取り替えられるかが大きなポイントになっている(この基準のためか、法師温泉「長寿館」の有名な大浴場「法師乃湯」も、「新湯注入率」は○!)。もちろん適温である四十二、三度の温泉が常にどんどん注ぎ込まれるのが一番良いのは当然である。しかし、湯の質を落とさないために豊富な湯量を調整して供しているところが評価されないのは、どうも納得がいかない。実は私は、ここにひとつの疑念をもっている。それは、「加水の有無」という項目との関係である。





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